スマホ・タブレットから抜け出すために…

　今やこっちの方が普通なんじゃないか？と思ってしまうほどたくさん寄せられる悩みなのですが、僕個人としてはやはりこればかりでは良くないなと思っています。ですが、だからと言って「もう今日からスマホ・タブレットは禁止です！」と大人が強制したって限界はあります。ここでは、スマホやタブレットが手放せず依存傾向にある子にいかにして前向きな気持ちでやるべきことに向かわせるか？という視点で僕の考えを書こうと思います。

問題点を整理しましょう！

　今回のような悩みをよく聞くのですが、僕個人としては何に困っているのかはもう少し細かく分析する必要があるのでは無いかなと思っています。
　・スマホやタブレットばかり使うことが問題？
　・同じことばっかりしているから問題？
　・目の使い過ぎが問題？
　・勉強をしないことが問題？
　・他のことに興味を示さないから問題？
　もちろん、どれも行き過ぎれば問題があるとは思うのですが、これらを漠然と子どもに伝えようとするとどうしてもピントがズレて伝わってしまいます。つまり、周りの大人が「なぜ、スマホやタブレットを手放させたいのか？」を明確にし、それを伝える必要があるのではないかと思っています。

スマホ・タブレットの魅力を知ろう！

　「子どもの方がよく知っているので……」というお話を聞きますが、僕はスマホ・タブレットについては子どもが手放さないことよりもこっちの方が問題では無いかと思っています。
　なぜなら、これらは小さなパソコンです。インターネットに接続すれば無限の可能性がある一方で危険も隣り合わせです。出来ること、使い方、活用法くらいはしっかり大人が理解した上で子どもに持たせることをオススメします。大人も触り出すとわかると思うのですが、やはりスマホやタブレットはめちゃくちゃ便利で魅力的なツールです。知りたいことはすぐに調べられますし、リアルタイムで世界中の人と繋がることが出来ます。僕らが子どもの時、こぞって熱中していたスーパーファミコンなんて無料アプリでもそのクオリティーを越えているくらいのものです。それが際限なく更新されて、どんどん楽しいものが開発されるのですから子どもたちが手放したくなくなるのも当然ですよね。

手放させたいならすぐに！

　多くの家庭でスマホやタブレットを制限するために「取り上げる。使用を制限する。」という方法を取っていますが、僕はこれだけで子どもが勉強するようになるとは思えません。というのも、もしも勉強が魅力的なら子どもは言われなくたって勉強をします。現に生き物が大好きな子は図鑑を必死に見ていますし、スポーツが好きな子は明けても暮れても運動をしています。
　つまり、勉強をやらずにいる子は、そもそも勉強に魅力を感じられていない可能性が高いのです。なので、魅力的なものを取り上げて、魅力的で無いものを強要されるという形になってしまい結局は勉強をしたフリ、もしくは何もやる気が起きない無気力な状態になってしまうことが多いのです。

　なので、僕のオススメはまずは子どもにスマホやタブレットをやらずに済むような魅力的な趣味や楽しみを教えてやることが大切なのではないかと思います。漫画や遊びでも構いません。まずは大人と一緒に楽しむことのできる「何か」を子どもの文化に付けくわえてやることが大切なのではないかと思います。そんな時にボードゲームは使い勝手が良いのでそちらも参考にしてみてください。