子育ての相談で圧倒的に一番多い相談はきっとこれではないでしょうか?「うちの子〇〇がまだできないんですけど……」というものです。確かに気にはなりますよね。
でもね、ほとんどの〇〇できない問題って少しずつ解決するし、解決しようと思っても時間が掛かることがほとんどなんです。だからと言って「そのうち解決するんだから気にするな!」と言ったって孤独感を感じてしまって相談してきた人がより悩んでしまうこともありますよね。
なので、ここでは僕がいつも答えていることを書いてみようと思います。
※注意※
あくまでもここに書く内容は僕の一意見です。正解では無いですし、お子さんや家庭によって合う合わないは当然出てきます。使えそうなところをいいとこ取りするつもりで読んでもらえると幸いです。
①今すぐできないと困りますか?
食事のこと、運動機能のこと、興味のこと、全てのことには成長に個人差があります。これは大人でも実際そうですよね。運動して痩せやすい人もいれば痩せにくい人もいますよね。辛いものが好きな人もいれば苦手な人もいます。
この個人差大人になると案外すんなり受け入れているのですが、なぜか小さな子どもの場合だと焦っちゃうんですよね。でも、小さな子どもの方が個人差って大きいのです。
僕はいつもこうした相談には、「それって今すぐできた方が良さそうですか?」と質問することにしています。すると、多くの場合はできなくて困っているというよりも他の子との比較で焦っているだけのことが多かったりします。
②ずっとできないことですか?
もちろん、子どもの発達にゆっくりさがあったとすれば出来るだけ早く支援を入れる方が助けになるのは事実です。
ただ、お箸の持ち方や立ったり、跳んだりの動作などは、少しずつ成長すれば飲み込みやすいことも多くあります。今の段階では出来ないことも体の成長と共にすんなり出来たり、今の段階では無理に教え込もうとしても逆に変な癖がついてしまうこともあるなんていうこともたくさんあります。定期的な検診や日頃の遊びをじっくり楽しんでいる間に少しずつ成長することの方が多いので興味のあることをじっくりやらせてあげることも大切です。
確かにお子さんの今を周りと比べて不安になることもありますが、ずっと出来ない可能性の方が低いよねってこともたくさんあると思うので、そこに目を向け過ぎず大人が余裕を持てるような環境作りに徹してみてはどうでしょうか?
③知っておくことも大切です!
今目の前の子どもを見ていて不安になっていくのなら知識を付けておくというのも大切なことです。
例えば、子どもの発達はほとんどの場合体幹から末梢へと発達していきます。体の中心に近い部分がしっかり育ってから手先の成長へと広がります。他にも単純な動きから複雑な動きへと成長していきます。最初は一本の指で押したり触ったりしていく子どもが少しずつ5本の指を動かしていくイメージです。
成長のことで気になることが出てきたら、その前段階の動きや遊びが出来ているかを確認して、まずはそこをじっくり楽しめるようにしてやるといいのかなと思います。
ほとんどの悩みは人と比べることから生まれてきます。
大人になると違って当たり前という意識も少しは出てくるのですが、子どものこととなるとなかなか広がりにくいこの意識。知識を付けるだけで親の安心にも繋がるかもしれませんね!
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